ボクが変態キーボードHHKBを買った経緯

ガジェット好きなら誰でも知っているというHHKBというキーボードの存在を知らずに生きてきたボクであったが、つい先日その存在を知り、うっかりポチってしまった。私にHHKBの存在を教えたのはこの記事である。

キーボードの最高峰！衝動買いしたHHKB Professional Hybrid type Sが最高すぎて震えた

みなさん、PCのキーボードにこだわりはありますか？僕は学生のころから、それなりに良いキーボードを使うようにしてきました。高級って言っても長く使えるものですしね。今回はこのブラックフライデーで大散財した主犯格、HHKBキーボードについて語

何というコンパクトでシンプルなキーボードなのだろうか。それでいて３万強もするとはボッタクリもいいところではないかと思ったが調べてみるとその価値はあると絶賛する人が多い。で、気づいたらHHKBの存在を知った翌日に私はメル〇リで購入してしまっていた。これを衝動買いというのかもしれないが自分ではいい投資だと思って買っている。その理由は、

打鍵感が絶賛されており、生産性の向上が期待できる。
動作が安定していて信頼できる。（安いキーボードだとうまく接続できなかったり、勝手に入力されたりする）
最大４台のデバイスにBluetooth接続可能で、これ１台でキーボードを集約できる。
静電容量無接点方式を採用しており、耐久性が高いので（たぶん）一生使える。
カスタマイズ性が高く自分好みのキー配列にすることができる。

私は普段から２台のノートPCを併用しており、しかもキー配列がそれぞれで異なっている＆打鍵感が違うという事象に悩まされていた。以前この事態を解消すべくエレ〇ムの安いキーボードをネットで購入したのだが、これが大失敗だった。まず打鍵感がノートPC以下でとてもではないが打つ気がしない。その上、よく使うカーソルキーがホームポジションから相当離れた場所にあって大変不便だということに気が付いた。という訳でソッコーフリマで売却。以来、ちゃんと店頭で触って買わないといけないと思ったのだが、店頭には私の気に入るキーボードがさっぱりおいておらず、そうこうしているうちに１年以上が経過していた。。

そこで救世主のごとく私の前に現れたのがこのHHKB（Happy Hacking Keyboard）である。このキーボードの由来は公式ページに書いてあるが学者の和田英一という人が考えた究極のキーボードらしい。そのコンセプト文にこうある。

アメリカ西部のカウボーイたちは、馬が死ぬと馬はそこに残していくが、どんなに砂漠を歩こうとも、鞍は自分で担いで往く。馬は消耗品であり、鞍は自分の体に馴染んだインタフェースだからだ。
いまやパソコンは消耗品であり、キーボードは大切な、生涯使えるインタフェースであることを忘れてはいけない。
https://happyhackingkb.com/jp/special/dr_wada/

たしかによく考えてみればキーボードというものは文字を入力するという物理的インターフェースとして本質的に変わらないし、進化する見込みもない。であれば一生使えるものを使うというのは合理的な選択だ。信頼できて長く使えるキーボードが１台あれば、今後キーボード選びで悩む必要もないし、買い替えにともなって打鍵感やキー配列の違いに悩まされるということもなくなる。これは福音である。という訳で私はHHKBの購入を決意した。

しかしここで問題になるのがHHKBの「変態性」である。まずキー配列が独特で、これは特に英語配列キーボードで著しい。そもそもキーの数が少なく、カーソルキーやデリートキーがないし、コントロールキーがCapsLockの位置にある。でもよく考えてみると私がCapsLockを使ったのはこれまでの人生で１０回もなかったのではないか。そんなキーがなぜこんな押しやすい位置にあるのかと言われれば確かに謎である。とりあえずHHKBの哲学に染まればその辺は解決するのかもしれない。

しかし、HHKBを憧れから購入したもののその変態性に馴染めず手放した、という人も一定数存在するようだ。特にネックになっているのが英字配列のカーソルキーだろう。一方でFnキーを押しながらホームポジション上のキーでカーソルが動かせることがメリットだという信者も存在する。ということであれば気になるのが日本語配列のHHKBである。これならカーソルキーもついているし、一方でFnキーとの組み合わせでカーソルを動かすというHHKBの哲学も実践できる。自分でカスタマイズできるのでその辺は自分が使いやすいようにどうとでもなるかもしれない。

HHKBを自分好みにカスタマイズすればするほど、他のキーボードが使いづらくなるのは否めないが、HHKBを常に持ち歩く「変態」になれば万事解決である。私は凡人であるよりも変態であることを好む性分なのでこの点は合格できると自負している。

もう一つHHKBのネックがあるとすればその値段の高さであろう。なんと3,000円のキーボードが10台以上買えてしまうお値段なのだ。まあ中古品を探せば最上位モデルでも2万円台半ばで入手でき、言い換えると仮に自分に合わなかったとしてもそれくらいの値段で売却できる。一般の家電量販店には置いていないので試し打ちはできないが、合わなくても売却すれば比較的安いレンタル料で借りれたことになるだろう。仮に10年くらいしか使えなかったとしても（いや、10年も使えたらすごいのだが）365日×10年で3,650日なのだから1日10円で使える算段である。そう考えればこの値段はそれほど問題ではない。

さて、いろいろ考えて購入に至ったHHKBが実際のところどうだったかはこれから使い込んでみて検証することにしよう。